代表メッセージ バックナンバー

2022年4月8日

現在の製造を取り巻く状況はユーザーニーズの多様化と流通形態の変革によるマスカスタマイゼーションへの対応、持続可能社会に向けた資源効率の追求、また難易度の高い技術要求やコストダウンなど多くの課題に直面しております。それらを精密部品製造の課題としてブレークダウンすると、品質が安定しにくい、材料の無駄が大きい、大きなスペースが必要、段取り替えに時間がかかるなど、今まで当たり前の事としてやり過ごしてきた問題があらためてクローズアップしてきます。

弊社の前身である「新興セルビック」が開発し、育て上げたフラットスクリュテクノロジーを核とした小型射出成形機は、これらの問題を劇的に解決する新しい成形プラットフォームです。そして、セイコーエプソングループがウォッチ製造、プリンター製造などの長い歴史の中で培ってきた「省・小・精」の生産技術力を受け継ぐ我々エプソンテックフオルムは、この成形プラットフォームを最大限にいかすべく強力に活動を展開してまいります。

ものづくりの現場における課題の解決には、ものづくりに携わるお客様ごとにお持ちの、それぞれの強みにもとづく製造方法や対象部品によって千差万別のアプローチが必要になります。エプソンテックフオルムは、そんなお客様の課題をしっかりと見つめ総合力を持って取り組みます。そして、新しい時代のものづくりの新しい価値をお客様と共に作っていきたいと考えています。

代表取締役 金井 保人

2021年6月2日

新興セルビックとセイコーエプソンが共に歴史を刻み始めて3年が経ちました。小型成形プロセスを一段と進化させた「PRECISION FORMER」を発表し、また様々な金型や、成形作業の自動化開発などを通じて部品製造の課題に取り組んでまいりました。あらためて思うことは両者が出会うべくして出会えたのだということです。従来の常識を破る成形プロセスの開発、改良を続けてきた新興セルビック。そして、「省・小・精」の生産技術を積み重ねてきたセイコーエプソン。その思いは、「小さいものを小さくつくる」という理想でつながっていました。私たちは、ここにあらためて一体感を強め、ものづくりの未来に向けたスタートを切ることにしました。

AI、ロボット、IoT、3Dプリンターにバイオマス素材など、ものづくりの世界のトレンドが指し示している先には何があるのでしょうか。持続可能で豊かな世界へと進んでいるでしょうか。私たちは「良い物を大切に使う」という「物」との接し方の基本を重んじ、より大切に使っていただけるような良いものを作りたい。資源効率の追求やコスト改善はもちろん、「良いものを作る」というものづくりの本質をお客様とともに追求していきたいと考えております。

今、エプソンテックフオルムはまさにスタートしたところです。両社で育んできた技術の積み重ねを背景に、新しい時代に対し挑戦していく気概を持って、ものづくりの課題に向かってまいります。今後ともご指導、ご期待をよろしくお願いいたします。

代表取締役 金井 保人